Hokuto Packing, co,ltd.
| ●スーパーエンジニアリングプラスチックPES（ポリエーテルサルフォン）の加工テスト＜1＞ |
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PES（ポリエーテルサルフォン）は透明素材で高い耐熱性、耐薬品性をほこるスーパーエンジニアリングプラスチックです。
成形材料としては既に透視性が必要な医療機器、半導体製造関連機器、などに多数使用されていおり、
ポリカーボネイト・塩ビ・アクリルの使用温度範囲を超える高温部がその対象となります。
今回は弊社にて問い合わせの多いPESに関する加工実験を行ってみました。
PESの物性表はこちら
①テストピースの機械加工について
●切断・穴あけ加工は特に問題なし。
（感触はポリカーボネイトに近く、粘りのある素材である）
●切断面の仕上げはバフ磨き加工が可能で、透明性がある程度回復することが可能。
（ただし、バーナーによるガス磨きは画像のような焦げが発生し不可であった）
画像右手からバフ磨き、プレナー仕上げ、鋸切りぱなし
画像右上テストピースに焦げ発生
②テストピースの加熱加工（ヒーター曲げ）について
●曲げ加工は加工時に気泡が発生し不可であった。
無理に力を加えると折り曲げ部より破損した。
曲げ加工失敗
③テストピースの加熱加工（溶接）について
●PES材（共材）にて溶接を試みるが、溶接棒自体が溶けず不完全な溶接となった。
（その後溶接棒部は剥離した）
総括
PESシート材に対する切断・穴開け加工はおおむね良好でり、
一般的な塩ビ、アクリル、ポリカーボネイトなどの加工性と変わりがないことが判明した。
ただし、加熱加工に関しては問題が頻発し、
今回行ったテスト方法ではほとんど加熱加工が不可能であった。
今後の課題としてはPESに対する加熱加工の可能性を今しばらく模索することとなる。
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