Hokuto Packing, co,ltd.
| ●スーパーエンジニアリングプラスチックPES（ポリエーテルサルフォン）の加工テスト＜2＞ |
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PES（ポリエーテルサルフォン）は透明素材で高い耐熱性、耐薬品性をほこるスーパーエンジニアリングプラスチックです。
成形材料としては既に透視性が必要な医療器、、半導体製造関連機器、などに多数使用されていおり、
ポリカーボネイト・塩ビ・アクリルの使用範囲を超える高温部がその使用対象となります。
今回は前回に続き、弊社にて問い合わせの多いPESに関する加工実験を行ってみました。
PESの物性表はこちら
①テストピースの接着加工について
●3種類の接着テストを行いました。
画像右手からジクロロメタン、オリジナルブレンド（汎用）、オリジナルブレンド（粘度高）
接着テスト結果
| 接着時間 | ジクロロメタン | オリジナルブレンド（汎用） | オリジナルブレンド（高粘度） |
| 初期接着力 | △ | × | × |
| 約5分～10分 | △ | × | △ |
| 約1時間 | ○ | △ | ○ |
| 約八時間 | ◎ | ○ | ○ |
ｘ：未接着
△：弱接着力
○：中接着力
◎：強接着力
総括
PESはアクリルと比べ初期接着力が出ずらい素材であることがわかる。
ただし乾燥時間に比例して随時接着力が増してくるようであるので、
接着後24時間後の接着強度は、一般的な使用において耐えうる程度であった。
②テストピースの接着組立
●PESテスト用ケース
●PES切板を5面体に接着した。
水を張って約36時間後
各接着部からの漏れ、滲み、その他変化は確認されなかった。
総括
PESシートを部品化・製品化するためには、
最低でも切断加工と接着加工が可能でなければならないが、
今回のテストでその加工に関する可能性は確認できた。
今後はPESの素材特性に合わせた加工法を構築していくこととなる。
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